EC2で無料タスク管理 〜マイクロインスタンスにRedmine1.1.2をセットアップ その1

AWS(Amazon Web Service)に新規会員登録すると750時間分マイクロインスタンスが無料で使えるということで、会社で使うRedmineをマイクロインスタンス作って立ててみました。
その手順を一通りメモしておきます。

今回は、以下のステップで構築しています。

  1. EC2 マイクロインスタンス作成 (今回ここ)
  2. Redmine 1.1.2をインストール
  3. GmailSMTPサーバーを設定
  4. SVNのセットアップとRedmineプロジェクトと連携
  5. その他運用設定

ここでは最初のマイクロインスタンスを立てて、固定IPを設定するところまで説明します。

AWSの登録

以下、2011年3月26日現在の手順です。

http://aws.amazon.com/jp/にアクセスして右上の[AWSアカウントを作成する]をクリックします。

1. サインイン

[Amazon Web Services Sign In]ページ

[My e-mail address is]に登録メールアドレス[I am a new user.]にチェックを入れて[Sign in using secure server]ボタンをクリックして次のステップへ

[Registration]ページ
名前、Email、パスワードを入力して[Create account]ボタンをクリック

2. アカウント情報

[お問い合わせ情報]名前住所を入力し、[AWSカスタマー利用規約]利用規約にチェック、画像認証を入力して[続ける]ボタンをクリックします。

3. 成功

以上でAWSアカウントの作成は終了です。

EC2利用申し込み

http://aws.amazon.com/jp/ec2/を開きます。
登録成功ページの[Amazon Elastic Compute Cloud]リンクをクリックするか、トップページに戻って[Amazon Elastic Compute Cloud (EC2)]リンクをクリックしてもOKです。
[Amazon EC2の利用を申し込む]ボタンをクリックします。

[Amazon Elastic Compute Cloud]の説明のページが表示されます。

一番下までスクロールするとクレジットカードの登録フォームがあります。

電話による身元確認

国コード(+81)を選択肢、電話番号を入れて[確認用に自分に電話をする]をクリックすると以下の画面になり電話がかかってきます。

画面はキャプチャし忘れましたが、電話を受けると番号が画面に表示されるので、その番号の電話のボタンをプッシュします。

この画面が表示されたら[続ける]をクリックします。

最後に以下の画面が表示され確認メールが送信されれば申し込み完了です。

キーペアの作成

インスタンス作成のウィザードで必要になるので、先にインスタンスのログインで必要となるキーペアを作成しておきます。
(インスタンスの作成ウィザード中でも作成可能です)
[Navigation]メニューの[Key Pairs]をクリックします。

[Create Key Pair]をクリックすると、ダイアログボックスが表示されるので[Key Pair Name:]にキー名を入力して[Create]をクリックすと、キーペアが作成され一覧に表示され、作成されたキーファイル <指定したキーペア名>.pem がダウンロードされます。
追加されたキーペアは一覧で確認できます。

インスタンスの作成

AWS Management Consoleを開きます。
再びAWSトップページ(http://aws.amazon.com/jp)に戻り、[AWS Management Consoleを利用する]をクリックします。

[Launch Instance >]ボタンをクリックするとOSを選択するモーダルウィンドウが表示されます。

CHOOSE AN AMI


今回の作業では、SUSEは好きじゃないのでとりあえずAmazon Linux AMI 64bitを選択しました。

INSTANCE DETAILS

次の画面では、インスタンスのタイプを選択します。

すぐ使うので[Launch Instance]が選択されてる状態のまま、[Instance Type:]プルダウンで無料の「Micro」を選択しました。
[Continue >]ボタンをクリックして次のステップを開きます。

この画面では、[Shutdown Behavior]だけ「Stop」を選択して、とりあえずその他はデフォルトで[Continue >]

[Shutdown Behavior]はインスタンス終了(shutdown -h now)時にインスタンスを削除(Terminate)するのか、ただ停止するだけ(Stop)なのかを指定します。


この画面ではNameに適当なインスタンスの名前を入れておきます。これはInstanceページでインスタンスリストの表示用のNameに使われます。
[Continue >]をクリックします。

CREATE KEY PAIR

ここでは先ほど作成したキーペアを指定します。

ここでも[Create new Key Pair]を開きキーを作成することができます。

CONFIGURATION FIREWALL

[Security Group]の選択します、最初にインスタンスを作成する際は[Create a new Security Group]が選択されています。

ssh(22)しか開いていないので、http(80)だけ追加しておきます。

  • [Create a new rule:]:Custom CTP rule(デフォルト)
  • [Port range:]: 80
  • [Soiurce]:0.0.0.0/0(デフォルト)

を入力して[+Add Rule]をクリックするとhttpのポートが開けられます。
以上で、[Continue]をクリックします。

REVIEW

これまでの設定を確認する画面が表示されます。
ここで、[Launch >]をクリックするとインスタンス作成が始まります。
また、[Launch Instance]を選択しているので、続いてインスタンスの起動も行われます。

ログインしてみる

[Instances]を開き、作成したインスタンスを選択します。

インスタンスのホスト名は[Public DNS:]で確認できます。
デフォルトでは、root権限を持つユーザが「ec2-user」でログインできます。

$ ssh -i <キーペア名>.pem ec2-user@
Last login: Fri Mar 25 15:41:50 2011 from xxx-xx-xx-xx-xxx.jp

       __|  __|_  )  Amazon Linux AMI
       _|  (     /     Beta
      ___|\___|___|

See /usr/share/doc/system-release-2011.02 for latest release notes. :-)
[ec2-user@ip-xx-xx-xx-xx ~]$

ログインできました。

Elastic IPs

Elastic IPsを利用するとインスタンスIPアドレスを固定に設定できます。
ちなみに価格は、http://aws.amazon.com/jp/ec2/pricing/を見ると以下のように買いてあります。

Elastic IP アドレス

使用中の Elastic IP アドレスには料金は発生しません。
$0.01/添付されない Elastic IP アドレス/時間
$0.00 / Elastic IP アドレスのリマップ - 最初の100リマップ/月
$0.10 / Elastic IP アドレスのリマップ - 100を超える場合の追加リマップ/月

漏れなく割り当てていれば無料らしいです。

固定IPアドレスの追加は[Navigation]メニューの[Elastic IPs]を選択します。

[Allocate New Address]をクリックします。

ダイアログで、[EIP used in:]プルダウンリスとで「EC2」を選択し、[Yes,Allocate]ボタンをクリックします。

インスタンスに固定IPを設定する。

ほんとにタダなのか?

http://aws.amazon.com/account/を開き[Account Activity]リンクを開くと、現在の利用実績が表示されます。
ここ2日くらいの料金。

Elastic IPを放置していた時間があったらしく$0.11かかってるorz
あと、EBSは$0.01かかってる。スナップショットのロードは自動で行われるのか?あとで調べないと。

つづく

次のブログで作成したインスタンスRedmineをインストールしていきます。